業務委託契約での交渉スタンス
業務委託契約は、外部の企業へ非効率な業務等を外部委託(アウトソーシング)することにより、委託者側が本来業務に集中できるメリットを享受できること等から、近年普及している契約類型ですが、ただ漫然と業務委託契約を締結すればいいといえるものではなく、委託者側も契約交渉の場面で積極的に契約書を提示することが必要になります。
なぜなら、業務委託契約の特質として、委託者側が受託者側へ依存しすぎたり、受託者側の経営状態により委託者側が影響を受けたり、受託者側のセキュリティ体制が不十分であると機密漏洩のリスクが高まる等デメリットもあるためです。
そこで、委託者側からも契約書を提示して、受託者側と良い意味で共存関係を築けるよう、機密漏洩に関する条項、報告に関する条項等を定める必要があります。