遺言書解説_No.2_遺言と死因贈与契約の違い


 

Q.

遺言と死因贈与契約の違いは、どのようなものですか?

 

 

 


 

A.

 

死因贈与契約とは、贈与者と受贈者との間で、贈与者が死亡した場合に所有権が移転する内容の契約を結ぶのに対して、遺言は、契約ではなく、遺言者の一方的な意思表示によって効力が生じる点で両者は、異なります。

 

もっとも、遺言も死因贈与契約も死亡によって所有権移転等の効力が生じる点は共通します。

 

また、遺言は、遺言をした人がいつでも撤回することができますが、死因贈与契約の場合は、相手方との契約により成立するため、相手方が承諾しない限り死因贈与契約の形態により撤回できない場合があるという特徴があります。