アンケート調査業務委託契約書の意義


【意義】

アンケート調査業務委託契約書は、委託者が受託者に対して自らの顧客へアンケート調査を実施することを委託する場合に用いられる契約書で委託者の顧客から提出されたアンケート用紙の引渡方法、委託料、再委託の禁止、個人情報の遵守、回収したアンケート用紙の保管方法等の項目が規定されます。

 

アンケート調査業務委託契約は、受託者が委託者の顧客へアンケート調査を実施し、その顧客から回収したアンケート用紙を受託者が委託者へ引き渡し、これに対して委託者から受託者へ委託料が支払われるため、準委任型のうち成果報酬型の業務委託契約であると考えられます。

 

 


【委託料

顧客から回収したアンケート用紙を受託者が委託者へ引き渡した日から一定期間内に委託者が受託者へ委託料を支払う形が一般的です。

 

 


【再委託の禁止】

個人情報の外部流出の可能性が高まるため、アンケート調査業務委託契約においては、再委託が禁止されることが多いと考えられます。

 

 


【個人情報の遵守】

 受託者がアンケート用紙を委託者の顧客へ発送するため、委託者が受託者に対してその顧客情報を開示することになりますが、その顧客情報は、個人情報に該当するため、契約の有効期間中のみならず、契約終了後においても、受託者は、その顧客情報を第三者へ開示してはならない旨の規定がアンケート調査業務委託契約書に定められることが多いといえます。

 

 


【回収したアンケート用紙の保管方法】

委託者の顧客から回収したアンケート用紙を一定の場所で保管し、そこから持ち出してはならないとされるのが通例です。